サンタクロース・プレスLLC

「百ます.fmp12」カスタムAppの教育的意義 及び 正しい使い方
  〜九九の仕上げは保護者と一緒に「百ます」をするのが最適〜

■ 日本は、掛け算を九九で解きます。

 例えば、7×3は「しちさん」または「さんしち」と心の中で読んで、21という解(答え)を導きだします。九九をどのようにして利用するかがわかったら、九九を声に出さず紙に解を書く、といったトレーニングをしましょう。
 九九は、掛け算を解くための方法の一つなので、六の段や七の段を正しく声に出して暗唱する必要はありません。六や七の段を正しく言えないからといって、将来、重要な障害になるようなことはありません。
 最も大切なことは、九九を使うと一桁の掛け算が短い時間で解くことができる、という攻略を習得することにあります。
 それがわかったら、後は、ひたすらトレーニングすればいいのです。 

■ 正しいトレーニング法

 九九の覚え始めの段階で、最初から満点を取る人はいません。九九のトレーニングは最初から一人ではできません。必ず、近くに信頼できる大人がついている必要があります。また、目標を決めて挑戦するのがいいようです。「よ~いドン!」で、何分でできるか測定してあげましょう。
 字はのびのびと大きく書くようにしましょう。数字を書く字が小さいと、算数が苦手になります。1つも間違わずに書けた日を、記録してあげましょう。目標とする解き時間を記録しましょう。
 自分から進んで挑戦する日が来たら、大いに褒めてあげましょう。「百ます」がスラスラできるようになったら、1つ大人になったことを讃えましょう。できたことへの物的な報酬(プレゼントや金銭など)は、外発的動機づけといって、賞罰がないと行動しない大人になってしまいます。 反対に、厳しいことばや躾のような強制も物的な報酬と同じで、九九を使って掛け算を解く、という面白さを半減してしまいます。その結果、勉強に挑戦しようとする気持ちをなくしてしまうのです。
 九九を習得するための時間は、他の人よりも長くかかるかもしれません。時間がかかっても諦めずに、できるまでとことん付き合ってあげましょう。
 「百ます」ができるようになったら、計算は面白いと思ってくれるはずです。

■ 自分から進んで挑戦したいと言うまで、九九は保護者の責任です。

 保護者も一緒に解いてみましょう。採点は、保護者と一緒に行うのがいいようです。
 子どもは、『信頼できる大人が寄り添ってくれているのだ』『自分に注目してくれているのだ』という感覚だけで、十分に「やる気」を助けます。『今日はなんだかやりたくない』という信号を感じたら、やる気が出るまで話を聞いてあげたりして、やる気が出るのを待ちましょう。
 九九を覚えることが保護者とのいい思い出となるよう、十分な時間と優しい気持ちをもって接しましょう。

<< 前のページに戻る